心身の不調に仕事・生活の悩みが重なるとき|医師・心理士・ソーシャルワーカーに相談できること

心身と仕事・生活の悩み

眠れない日が続いている。それに加えて、仕事を続けられるのか気になる。休むことを考える一方で、生活費のことも心配になる。——これは、この記事のために用意した仮想の例です。心身の不調に仕事や生活の悩みが重なると、何から、誰に話せばいいのか分からなくなることがあります。

この記事では、精神科・心療内科の医療機関に関わる専門職のうち、医師、心理職、ソーシャルワーカーの三つを取り上げ、それぞれにどんなことを相談できるのかを整理します。あわせて、複数の専門職が連携して支える「多職種連携」の考え方も紹介します。

ご注意いただきたいのは、専門職の説明が当院の案内に記載された範囲に基づいていることです。他の医療機関にそのまま当てはまるとは限りません。また、冒頭の例は、こうした悩みを持つ人が多いことや、特定の病気のサインであることを示すものではありません。

心身の不調や仕事の悩みについては、当院の「働く方のメンタルヘルス」をご覧ください。心理職への相談については「カウンセリング」もご確認ください。

複数の悩みを持つ人に必要となる支援

体調のことに加えて、仕事や家計、人間関係まで気にかかる。そうなると、相談したいことが一つにまとまらず、「全部をうまく話さなければ」と感じて、足が重くなることがあります。

そんなときは、悩みをいったん別々の話題として並べてみる方法があります。先ほどの仮想の例なら、次のように分けられます。

  • 眠れない(体調・睡眠の話)
  • 仕事を続けられるか不安(仕事の話)
  • 休むと生活はどうなるのか(生活・制度の話)
  • 気持ちが落ち着かず整理がつかない(気持ちの話)

こうして並べると、話題によって向いている相談相手が違うことが見えてきます。もちろん、きれいに分けられない悩みもありますし、分けなくても構いません。思い浮かぶことから、伝えやすい順に話してもらえれば大丈夫です。当院の初診の方へのページにも、話したいことがまとまっていなくても、医師が状況を伺いながら一緒に整理すると書かれています。

ここで示した分け方は、ご自身の相談内容を整理するための一例です。支援が必要かどうかを判断する基準ではなく、悩みの組み合わせから病名や状態を推測するためのものでもありません。

医師、心理士、ソーシャルワーカーに相談できる内容は、当院の「当院の特徴」をご覧ください。

医師・心理職・ソーシャルワーカーの役割

ここからは、当院の案内に記載されている役割をもとに紹介します。

医師:当院のカウンセリングの案内では、医師の診察は、症状を確認し、必要に応じて診断や治療、お薬についての判断を行うものと説明されています。心身の状態や診療について相談する窓口です。また、当院のトップページでは、産業医資格を持つ医師が在籍し、制度面の相談にも対応すると案内されています。

心理職(臨床心理士・公認心理師):当院では、カウンセリングを担当します。案内によると、カウンセリングは診断や治療を目的とするものではなく、お話を通して今の状態や気持ちを整理していく場です。気持ちを言葉にしながら整理する、考え方や感じ方のくせに気づく、日常での対処のしかたを探る、といったことができるとされています。無理に結論を出したり、何かを決めたりする場ではない、とも書かれています。

ソーシャルワーカー:当院の「当院の特徴」のページでは、生活面・制度面の相談に関わる職種として紹介されています。

役割には重なる部分もあり、「この悩みはこの職種」と厳密に決まっているわけではありません。具体的な相談方法や利用条件は、それぞれの案内ページでご確認ください。なお、心理職が診断や処方を行うわけではない点も、あわせて押さえておくと混同を防げます。

公的な案内にも、同じ視点があります。厚生労働省の「医療機関の選び方」では、生活支援の調整などを行う精神保健福祉士や、話を聞きながら心理的なサポートをするカウンセラーといった専門スタッフがいるかどうかは、医療機関によって異なるとされています。どんな専門職が関わるかは、医療機関を選ぶときに確認したい点の一つです。

専門職ごとの相談内容を知りたい方は、当院の「当院の特徴」および「カウンセリング」をご覧ください。

多職種連携とは何か

医師、心理職、ソーシャルワーカーなどが、それぞれの専門性を生かして関わる形を、多職種連携といいます。誰か一人がすべてを担うのではなく、役割を分けながら、本人の状況や希望に合わせて支えていく考え方です。

当院の「当院の特徴」ページでは、医師による診療を中心に、臨床心理士によるカウンセリングや心理検査、ソーシャルワーカーによる生活面・制度面の相談など、多職種が連携して患者さんを支える体制が紹介されています。状況や希望に応じて無理のない形で関わり、必要に応じて院外の医療機関や支援機関とも連携しながら、継続的なサポートを行うとのことです。

ここで押さえておきたいのは、これが「体制の説明」であるという点です。連携しているから必ず成果が上がる、あらゆる相談が院内で完結する、という意味ではありません。必要に応じて院外と連携するという記載があるように、できることとできないことがあります。また、他の医療機関との優劣を比べる話でもありません。

同じページには、症状が落ち着いたあとも、状態に応じて通院間隔や治療内容を調整する「治療後を見据えたフォロー」についての記載もあります。治療の区切りを迎えたあとも、何かあったときに相談できる場所であることを大切にしている、とのことです。

当院の多職種連携については、「当院の特徴」をご覧ください。

困りごと別の相談イメージ

役割のイメージをつかむために、ここでは架空の例を一つ挙げます。実際の患者さんの事例ではなく、こうした支援をお約束するものでもありません。

【架空の例】眠りが浅くなり、仕事を続けられるか不安になっている人がいるとします。

この場合、次のような相談の場面が考えられます。

  • 医師には、眠りや体の状態、これまでの様子など、心身の状態について相談する
  • 心理職には、不安な気持ちや、仕事への思いを整理する時間をもらう
  • ソーシャルワーカーには、休む場合などの生活や制度の面について相談する

このように、一つの悩みの中にも、相談先を分けて考えられる部分があります。ただし、実際にどんな支援を利用できるかは、本人の状況や希望、医療機関の案内によって変わります。この流れが、誰にでも当てはまる手順というわけではありません。

また、「この程度で相談してよいのだろうか」と迷うこともあるでしょう。当院の初診の案内には、そう迷う段階でも、まず状況を伺いながら必要な対応を一緒に考える、と書かれています。うまく説明できなくても、今困っていることをそのまま伝えるところから始められます。

心身と仕事・生活の悩みについては、当院の「当院の特徴」や「カウンセリング」をご覧ください。

このクリニックの対応を知る

ここまで読んで、気になる案内が見つかったら、次のページを参考にしてください。すべてを読む必要はありません。関心に近いものから選べば十分です。

費用や利用条件、受付方法などは変わることがあります。最新の案内で確認してください。

休職するか、続けるか、受診するか。どれも、誰かに急かされて決めることではありません。情報を集めながら、ご自身のペースで選んでいけます。

休職や復職について相談したい方は、当院の「休職相談」をご覧ください。休職までの流れや休職中の通院、復職に向けた情報を確認できます。専門職の相談内容を知りたい方は「当院の特徴」や「カウンセリング」もご覧ください。診療科選びで迷う方は記事1「心療内科と精神科の違い」もご確認ください。

※この記事は一般的な情報の提供を目的としており、診断や治療に代わるものではありません。

参考にした資料(確認日:2026年10月3日)

iこころクリニック日本橋編集部

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