転職に失敗したかも…と感じたら|違和感を整理するためのヒント(前編)
転職したばかりなのに「この職場、自分には合わないかもしれない」と感じてしまうことがあります。「せっかく転職したのに、また辞めたいなんて甘えているのかな」「もう少し頑張れば慣れるはず•••」。そんなふうに、自分の気持ちより頑張ることを優先してしまう人は少なくありません。でも、心が感じている違和感には、ちゃんと理由があります。
すぐに失敗だったと結論を出さず、まずは何がつらいのかを一つずつ整理することが大切です。
この記事では、転職後に感じる違和感を整理しながら、自分の気持ちを置き去りにせず、次の選択を考えるためのヒントをご紹介します。
転職先が合わないと感じる理由は、ひとつとは限らない
この会社は合わないかもしれないと思ったとき、頭の中ではすべてが一つの悩みのように感じられることがあります。でも実際には、
- 仕事内容
- 人間関係
- 働き方
- 期待との差(評価や裁量など)
など、いくつもの要素が重なっていることも少なくありません。気持ちがいっぱいになると、全部ダメだと感じやすくなります。だからこそ、一つずつ分けて見ていくことが、自分を追い込まないための第一歩になります。
仕事内容
- 想定より業務量が多い
- 覚えることが多い
- 聞いていた仕事内容と違う
人間関係
- 相談しづらい
- 雰囲気が合わない
- 孤立感がある
働き方
- 残業が多い
- 通勤時間が長い
- 生活リズムが変わった
期待との差
- 思ったより評価されない
- 成長できると思っていた
- 裁量が少ない
違和感を整理することは、今の自分の気持ちに目を向けるための時間です。何に負担を感じているのかが見えてくると、次の一歩も考えやすくなります。
仕事のつらさを一つずつ整理してみる
量
業務量が多く、毎日時間に追われている。
責任
まだ慣れていないのに大きな判断を任される。
質
スピードや完成度など、高いレベルを求められる。
自分が甘いだけ、と決めつける前に確認したいこと
新しい環境では、疲れを感じることは自然なことです。
一方で、
- 夜眠れない
- 食欲が落ちた
- 朝起きるのがつらい
- 休日も仕事のことばかり考えてしまう
こうした状態が続いているなら、「もっと頑張ればいい」と自分を追い込む前に、心と体の状態にも目を向けてみてください。私たちは頑張り続けていると、自分の苦しさに気づけなくなることがあります。だからこそ、自分の心が出しているサインを見逃さないことも大切です。
今のつらさを一人で抱え込まないためのメモ
頭の中だけで考えていると、不安は大きくなりがちです。例えば次のように簡単に書き出してみる方法もあります。
メモの例
- 何がつらい? 仕事量が多い
- つらいのはいつ? 月曜日の朝
- 関係する人は? 直属の上司
- 変えられそう? 相談できるかもしれない
完璧に書く必要はありません。 答えを出すためではなく、「私は今こう感じているんだ」と整理するためのメモで十分です。
自分の気持ちを言葉にすると、頭の中だけで考えていたときよりも、少し落ち着いて状況を見られることがあります。
職場で話しづらいときは、外部の相談先も選択肢に
職場で相談しづらい場合は、職場以外の相談先を利用する方法もあります。
例えば、
- 家族
- 信頼できる友人
- 公的な相談窓口
- キャリア相談
- 医療機関
- カウンセリング
などが考えられます。相談することは、辞めると決めることではありません。答えを出そうとしなくても、ただ話を聞いてもらうことで、自分でも気づいていなかった気持ちが整理されることがあります。
退職や再転職を急ぐ前に、一度立ち止まって状況を整理する
退職や再転職を考えるほどつらいときは、「早く辞めたい」という気持ちが強くなることもあります。だからこそ、まずは今の状況を落ち着いて振り返る時間を持ってみましょう。
何が一番つらいのか。
生活にはどのくらい影響が出ているのか。
状況を整理してから考えることで、自分にとって納得できる選択をしやすくなります。
専門機関を選ぶ前に、医師や相談窓口を確認しておく
医療機関や相談窓口を利用する場合は、事前にどのような相談ができるのかを確認しておくと安心です。
例えば、次のような点を見ておくと、自分に合った相談先を選びやすくなります。
- どのような相談に対応しているか
- 医師や心理士の専門分野
- オンライン相談に対応しているか
- 予約方法
- 継続して相談しやすい体制があるか
あらかじめ確認しておくことで、「ここなら話してみようかな」と安心して相談しやすくなります。
どの医師に診察もらうかを見て、安心材料を増やす
初めて受診する場合は、医師のプロフィールや診療方針を事前に確認しておくことも参考になります。どのような考え方で診療を行っているのかを知ることで、自分に合いそうな受診先かどうかをイメージしやすくなります。安心して話せそうだと感じられる相手を見つけることも、次の一歩につながります。
次回の記事では、
- このまま働き続ける
- 少し休む
- 働き方を調整する
- 退職する
といった選択肢について、それぞれの考え方を整理しながら、自分に合った選び方をご紹介します。
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iこころクリニック日本橋編集部
当院の診療内容や精神科・心療内科に関する情報をもとに、患者さまのお役に立つ情報を編集・発信しています。


